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乳がんについて
乳がん検診についてのご案内
乳がんとは、乳房にある乳腺(母乳をつくるところ)にできる悪性腫瘍です。
自覚症状として多いのは、しこり、ひきつれ、くぼみ、乳頭からの血液が混じったような分泌物、脇の下のしこりなど様々です。
乳がんはまだ無症状の内はご自身で気づけるものではないので、早期発見の為に定期的に乳がん検診を受けて頂く事をおすすめします。
◎乳がんは早期発見し、適切な治療を受けることが出来れば治癒の確率が高まります
■乳房のしこり、ひきつれ、くぼみ
■乳頭からの血液混じりの分泌液
■陥没、ただれ
■わきの下のしこり
◎もしも思い当たる症状がありましたら、一度ご相談ください
女性のかかるがんの中で一番多いのが乳がんです
乳がんの直接的な原因については、まだはっきりしたことは判明していません。
しかし統計的な調査によると下記のような項目が危険因子と考えられています。
・初潮が早かった、閉経が遅かった
・30歳~40歳以上で出産経験がない
・肥満の人(閉経後)
・煙草を吸う、もしくはまわりに煙草を沢山吸う人がいる
・お酒を頻繁に飲む
・食事が肉類や油っぽいもの、動物性脂肪分が好き
・血縁者に乳がんになった人がいる
・ピルの使用や閉経後のホルモン補充療法を受けている
日本では乳がんにかかる人は30代から増加し、50歳前後をピークとして減少する傾向があります。しかし、中には20代の方でも、閉経後であっても乳がんになる場合があります。
その為年代にかかわらず、乳がんの危険性を意識してセルフチェックを続けたり、定期的に乳がん検診を受けることが大切です。
乳がん定期検診の重要性
乳がんは日本人女性に急増している癌ですが、近年では治療方法が進んでいますので、早期発見し適切な治療をする事が出来れば約9割以上のケースで治癒が期待できます。早期であれば乳房を温存する治療法を選べる可能性も高くなります。
しかし乳がんは、ごく初期の段階ではしこりもわからないほど小さかったり、痛みや体調不良など自覚症状も出ない事が多く、自分で気づくのが難しい病気です。
ですが自覚できないまま乳がんを放置し続けるとリンパ節や他の臓器に転移してしまう危険性が出てきます。
その為少しでも違和感を感じた場合はすぐに医療機関で検査を受ける事が大切ですし、体調に異変がなくても普段から定期的に健診を受ける事をおすすめしています。
乳がん検診の基本的考え方
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見落とすことなくいかに効率よく生命予後にかかわる乳癌を拾いあげるか。
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たとえその病変が乳癌の可能性があっても、次回の検診でも生命予後が変わらないと思われる小さな所見であればあえて拾わない。そのほとんどが良性。
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乳がん検診はすべての乳癌を100%拾いあげることを目的としたものではない。
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つまり生命予後に関係しない乳癌も多く存在する。
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市の検診はマンモグラフィ単独なので、高濃度乳房の方には超音波併用をすすめる。
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ただ、頻度は少ないが、急速に増大する予後の悪い乳癌は、たとえマンモグラフィ、超音波併用検診でもすりぬけてしまう可能性もある。
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そこでBreast awareness。入浴時、月1度のセルフチェックが必要。
乳がん検診
マンモグラフィを併用した検診を年に1回は受診されることをお勧めいたします。乳腺が厚い方には超音波検査も併用しております。(超音波検査が必要になるかどうかは、マンモグラフィを撮ってからの判断となります)
■乳がん検診の自費診療(マンモグラフィ + エコー) 6700円
■旭川市の40才以上の国保の方 300円(隔年)マンモグラフィのみ
■旭川市の40才以上の社保の方 40才代 900円・50才以上 700円(隔年)マンモグラフィのみ
※マンモグラフィ後必要な方には超音波検査も勧めています。
※恐れ入りますが、小さなお子さん連れはスペースがない為ご遠慮して頂きます。
※病気がある場合には保険診療となります。
※表示金額は全て税込です
乳がん検診ではマンモグラフィと超音波検査をします
マンモグラフィ
マンモグラフィは、乳房のレントゲン検査を行う装置のことで す。乳房はやわらかい組織で出来ている為、専用のX線撮影装置を使います。
マンモグラフィでは、まだしこりが小さく触っても気づけない早期乳がんでも発見する事ができます。
乳がんの初期症状である石灰化をX線撮影装置で写し出し、そのレントゲン写真を見て乳がんでないか医師の目で判別します。
超音波検査
超音波検査(エコー)は、人間の耳には聞こえない音を機械から発し臓器に音を当てて、返ってくる反射の様子を画像にしているものです。
超音波を出す器具を乳房に当てて、写し出された画像を見ながら診断を行っていきます。
触診では判別が難しい数ミリのしこりでも超音波で見つけ出すことができます。
※マンモグラフィは有効な検査方法ですが、中にはマンモグラフィだけでは乳がんの判別が難しい場合があります。
その為、マンモグラフィ後に必要な方に対しては超音波検査も行う流れとなります。
マンモグラフィ検査での被曝線量について
マンモグラフィの被曝線量を心配なさる方もいますが、マンモグラフィでは乳房を圧迫し乳腺を薄くして低い線量で済むようにしています。1回のマンモグラフィ検査での被曝線量は約0.05~0.15mSvですが、日常生活を送る中でも人は自然界からある程度の放射線を浴びており、それが年間約2.4mSvになります。つまりマンモグラフィ検査の被爆量は自然に浴びる放射線量よりもかなり少ないという事になります。
乳がん検診についてのQ&A
Q1:乳がん検診はどれくらいの間隔で受けるのがよいですか?
A:目安として、年に1回の受診をお勧めします。
しかし気になる症状がある方の場合はすぐにでも受診してください。
Q2:費用はどの位かかりますか?
A:自費診療だと6,700円、旭川市の40才以上で国保の場合は300円(隔年)、旭川市の40才以上で社保の方は900円・50才以上の方は700円(隔年)となります。クーポン持参の場合は無料です。
Q3:乳がん検診はどのタイミングで受けるのがよいですか?
A:マンモグラフィー検査は月経の1週間後くらいがお勧めです。
乳房の張りが少ないため正確な判断がしやすく、痛みも少ない為です。
超音波検査はいつでも痛みなく受診できますが、やはり月経後の方がお勧めです。
Q4:乳がん検診の結果はいつわかりますか?
A:当院ではマンモグラフィー、超音波検査共に受診当日に結果をお伝え出来ます。
◎他にもご不明点ありましたら、お気軽にお問合せください
気になる症状ございましたらお気軽にご相談ください
0166-23-3521
◎当院はマンモグラフィ健診認定医療機関です
欧米では約60~80%の女性が2年に1回の割合でマンモグラフィ検査を受けていて、乳がんで亡くなる方が減少しています。
しかし日本ではまだ、マンモグラフィ検査の受診率は40%を超える程度で、乳がんでの死亡率も増加している状況です。
乳がん早期発見の為に、旭川市で乳がん健診をご希望の方は和田産婦人科医院へお気軽にご相談ください。
・婦人科
・乳がん・子宮がん検診
・骨粗しょう症
・更年期障害
・ピル外来
高濃度乳房とは
『高濃度乳房』とは、乳腺濃度の高い胸のことで、アジア人に多く日本人女性は7~8割が該当すると言われています。
隣の写真は『乳腺散在』いわゆる低濃度乳房で、下の写真が高濃度乳房の写真です。
マンモグラフィー検査では乳がんのしこりが白く映ります。しかし乳腺も同じく白く映る為、乳腺が密集している高濃度乳房の場合診断が困難になります。
高濃度乳房でマンモグラフィーだけでは判断が難しい場合は、追加で超音波検査を勧めております。
自治体の検診はマンモグラフィだけなので、高濃度乳房の方にはエコー検査を追加することをお勧めします。